人生の心臓は感情を振り返って編集することで、おおよその場合は土台が完成すると思っていい。
ただ、人によっては、創り上げた人生の心臓で人生を歩んでみると、違和感を感じる人もいる。
違和感を感じるということであれば、それは創られたばかりの心臓だからかもしれない。創られたばかり心臓だから、あなたの思考、行動に馴染んでいないということは十分に考えられる。
そういった場合は数ヶ月、様子を見ればいい。
しかし、数ヶ月たっても違和感を感じるのであれば、その心臓は、あなたに適合したものではなかったということだ。
人生の心臓は感情をもとに創るので、基本的に適合しないということは考えにくい。
ただ、人生の心臓を創るプロセスで、感情の編集がうまく出来ていなかったということは十分考えられる。
第三章で書いたように、何事においても期待値を高くしてしまう人がいるが、どれだけ優れた人間であっても生きていれば必ず失敗することがある。
今回の人生の心臓であれば、喜怒哀楽が起こった共通点を探る部分の精度が低かった可能性は十分考えられるということだ。そうなると、あなたに適合する人生の心臓が創られていないということになる。
このような場合は、心臓移植を考えればいい。
どれだけ優れた人間であっても失敗するわけで、最初に創ったものに固執する必要はない。
移植用の人生の心臓を創るプロセスは、最初のプロセスと全く同じだ。
ただ、すぐに完成させないで時間をかけてほしい。
人生の心臓は、人生を謳歌するためのポンプであり、とても重要なものになる。
過去の感情をうまく編集出来ない、共通点をうまく探れない、ということであれば、数週間掛けて創ってもいい。早く創らなければと焦ってしまう気持ちは分かる。
しかし、重要なのは自分にあった心臓を創るということだ。
感情を編み上げ心臓を創る過程で、少しでもずれを感じれば、またやり直してもいいだろう。時間がかかってもいい。自分の感情に素直に向き合えば、大丈夫だ。
あなたが忙しい日々を送っているのであれば尚更だ。
忙しいというのは「心を亡くしている状態」ということ言われることもある。そんな状態では、人生を謳歌するための心臓は創れない。
このような場合は、いつもと違った環境でリラックスして、過去の感情、これからの自分の人生に向き合って欲しい。
そうすることで、しっくりくる人生の心臓が創られる。