副業で会社員から作家になる!その夢を叶えるシミュレーション

最近副業ブームと言われるほどに、新たな可能性を試す人が急増した。その中でも作家志望者は多い。会社員から作家になるために、何が必要か?本当にやっていけるのか?その実態をここで解説していきたいと思います。ここでシミュレーションをして脱会社員、作家の夢を叶えましょう。

【—このページの目次—】
1.会社員でも副業から始められる作家の実態
2.会社員か?作家か?作家に必要なもの
3.会社員としてのその後、作家としてのその後
4.やめたとしても損はない、会社員と作家の比較

会社員でも副業から始められる作家の実態

作家が副業として選ばれる理由は、ずばりリスクの少なさだ。作家は書くことが職業なのだ。自分の身一つですぐにでも始められる所にある。

会社員から作家デビューを果たした、恩田陸さん、学生時代に作家デビューし会社員と兼業の果てに独立した浅井リョウさん、またお笑い芸人であり作家でもある又吉直樹さんなど、様々な職業を経て作家になった人が多いということが分かる。

なんでかって、本は自由だからだ。何を書いてもいいのだ、そこに資格も必要ない。まだ読み手なら売れる理由は分かると思うけど、旬のネタや、面白い話など、読み手の気持ちがわかれば売れる本の書き方も導き出せるから好都合なのだ。

あとは、道具も必要ない、コンピュータを持ってればそこで書けば、今はインターネットがあれば執筆は完結する時代。本を出すにしても電子書籍であればそのコストも少ないからリスクがない、だから絶好の職業なのだ。

会社員か?作家か?作家に必要なもの

すぐに始められるのは分かった。だけど、まだシミュレーションは終わっていない。これだけで済めば、誰でももう会社員は辞めてるしね。作家の準備が揃っても、それを職業として続けるには、また別の問題を考える必要がある。

簡単に始められるから競争者が多い。

読まれる本を書くには、書き方という文章の勉強が必要になる。これは、本が好きで良く読んでいる人なら、ある程度はクリアできるだろう。

その他には、売れるためとなると市場調査が必要。無名の作家が売れるためにはマーケティングの知識もいる。ここにくると、作家とは別のスキルになるけれど、直木賞とか取れる書き手でなければ、このスキルがなければ稼ぐことはできない。

覚えることも多いけれど、今はインターネットで文章力にしてもある程度の調べられるし、プロのセミナーに参加したり、ここもクリアできるだろう。

ここまで整えたら、あとはそれを持続的に継続する時間と労力だ。流行語ができるように、言葉は変化する。市場も、変わればマーケティングの戦法も変わる。

作家として書くこと、勉強すること、調査すること、これを続けて行かなきゃいけないのだ。これは、あなたがどれだけ時間を使えるか、努力を注げるか次第なのだから、クリアできるものだ。

会社員としてのその後、作家としてのその後

努力してヒット作品を作り出したとする。そうすると仕事は舞い込んでくることもある。それはクライアントができるという事だから、期限があったり、課題ができるのだ。

その制約のもとにスケジュールを管理しながら、前に書いたことを継続していけるかも、シミュレーションが必要。

本を書き続ける時、アウトプットをすれば良いのだけれど、そのアウトプットの元ネタが尽きてしまえば探すしかない。

それはインプットをするという事だから、その時間の確保も必要。会社員と作家を兼業していた浅井さんは、作家に費やす時間には、会社員としての責任感を果たせないのではと考えたり、20代前半という若さで身体的にガタガタだったと話している。

続けていくことは簡単な事じゃない。そこには続ける努力が必要になる。

書き続けていても、現在ネット状にある本の数は数えきれない。数えきれない程の競争率だという事実も視野に入れておかなければいけない。会社員と作家の兼業している最中にはこういった問題との戦いでもある。

やめたとしても損はない、会社員と作家の比較

ここまでが作家の仕事のアウトラインだ。実は副業といって手っ取り早そうに見えるのだけれど、やはり作家は職業なのである。何年と努力をしてきて成功させた人が今作家と呼ばれている。

あなたが会社員としてここまでにやってきた努力と、最低でも同等の努力は必要なのだ。今の生活の中で、どこまで作家への努力が費やせるか、それが土日だけなら、作家になるためには通常の倍以上の時間はかかるのだ。

現役の作家も、写真家も、パティシエも、同じように時間をかけているのだから当たり前だ。

ただ、今の仕事にやりがいを感じないとか、会社員が嫌だというなら、挑戦してみよう。もちろん時間はかかる。ただ、写真家やパティシエと違って始めるために道具や資格が必要なわけでもない。それが作家を選ぶ魅力なんだから。

作家になるためのノウハウなども情報はあるけど、その情報元が作家ではないなら、鵜呑みにしてはダメ。参考にする程度でなきゃ。作家は作家固有の情報をアウトプットする事で作品になる。そこに決まった答えがあれば、世の中には同じ本だらけ。それじゃ売れないよね。

このような作家の世界を考えても挑戦する覚悟があるのなら、挑戦は早いほうがいい。時間がかかるからなんだけど、すぐに始められる、やはりここが魅力だからだ。

さいごに・・・

私の専門は書くことと全くの畑違いのところにある。なぜ書いているかというと、小さな頃から本が大好きで、この時代に分厚い本を持ち出して電車で読んでいたりする。

運良くこのような仕事をしているというわけ。私も書く事ならすぐに始められる簡単な事だと思ったのだ。物語じゃないからまだいいけど、それでも何かについて書くときには徹底的にリサーチすることが必要になる。

公言するには真実しか伝えられないからね。それでもやっていられるのは、そこに費やす努力を惜しまないから。

私にとっては、昔の夢でもあったのだから当然情熱があるから。覚悟がなければ、逆に無駄に時間を費やしてしまうだけなのだ。書く世界の理解を深めなければ、現在の仕事に支障をきたし、自分も追い込まれるだけ。覚悟を決めて臨んでほしい。

YOSHIKA YAMASAKI

マルチクリエイターとして活動。幼い頃から表現の世界に足を踏み入れ、それは、写真、絵画、詩をまたぎ、人間の深層心理までをも引きずり込んだ表現意欲を探り続ける旅となる。地図を持たない自由な旅を国内外問わず続け、人の多様性を学び、自然を学び、自らの表現の糧とする。自由奔放な発想で、大手外資系企業との経歴も抱えながらも、現在は表現者として、人と人の関係、ひいては、人と自然の関係を探る旅を再開している。

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