努力は報われる、努力は裏切らない。あなたはこの言葉を聞いて、違和感があるのではないでしょうか?なぜかというと、これは嘘だからです。努力は報われず、努力は裏切ります。
私も、これまでに努力をしても、裏切られた経験があります。
それなのに、努力は裏切らないと言われるのはなぜでしょうか?その理由と、努力が裏切る理由をここでは解説していきたいと思います。
そして、努力に裏切られないためにはどうしたらいいのかを考えていきたいと思います。あなたも努力に裏切られた経験があるのなら、努力に裏切られないための手助けとなれれば嬉しいです。
【—このページの目次—】
1.努力は裏切らない、これは嘘
2.有名アスリートが努力は裏切らないという理由
3.努力を裏切るものから、裏切らないものに変える
努力は裏切らない、これは嘘
努力が裏切らないというのがなぜ嘘なのか。その答えは簡単です。努力が裏切らないのであれば、悩んでいる人などこの世にはいないからです。これが、まず努力は裏切らない言葉は嘘という根拠になります。
努力が裏切らなければ、誰でも大統領になれれば、社長にもなれてしまいます。残念ながら、世の中はそうではありません。
誰かに努力は裏切らないからと言われても、極端な言い方をすれば、無責任に他人に希望を押し付けているだけのです。だから、他人からそのように言われても、思い悩む必要はありません。なぜなら、努力は裏切るからです。
有名アスリートが努力は裏切らないという理由
では、なぜ努力は裏切らないと言われるのでしょうか?確かに成功している人はいます。そして、その成功している人も努力をしているのです。
才能があるからなのでしょうか?そうではありません。人は能力に大きな差がないことは、赤ちゃんを見ていればわかります。素質の違いはあっても、その差は微々たるものです。なぜ努力して成功している人がいるかというと、その人は努力に工夫をしているからなのです。
努力が何でもよければ、絵画を勉強して医者になれるというようなものです。つまり、目的にあった努力でなければいけないということです。その努力と目的が真に結びつけば、成功へ導くことができると言えるでしょう。
世界の王と言われる王貞治選手が「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それは努力と呼べない」と残しているのはあなたも知っているかもしれません。
その王選手ですが、入団当初は全く良い成績を残すことができなかったのです。そこで、打率をあげる努力に工夫をしました。そこから一本打法が生まれ、その後、本塁打王に輝くことができました。
ここで分かることは、王選手は努力は報われると言っていますが、努力をするだけでは結果は残せなかったのです。努力に工夫を加えることで、結果が生まれたということです。王選手は、報われなかった努力を、努力と呼べないと自分に厳しい人ではありますが、どの努力でも報われるわけではないということは、もうお分かりですね。
努力を裏切るものから、裏切らないものに変える
努力に裏切られるとき、その努力が目的と真に結びついているのかを考えることが大切です。
そうでなければ、努力が裏切るのか裏切らないのかは、運次第になってしまいます。
先ほどの王選手の例でも分かるように、目的のためにどんな努力をすればいいか、それを考え行動するという工夫が、努力に裏切られない方法なのです。一途に努力を続けるのではなく、結果に出ない努力があれば、別のアプローチをしていけばいいということになります。
このように、数ある努力の中から、目的と結び着いた努力を導いていけば、努力が裏切る確率は格段と減ります。
努力が合っているか、その時点の結果から確認し、身になっていない努力はやめましょう。身になっている努力があれば、そこから目的に近づける方法を考える。こうやって、努力に裏切られる確率を減らすことは、つまり努力を実らせるということでもあるのです。これまでの努力を、工夫した努力に変えて、これからは努力を実らせていきましょう。
最後に・・・
ここでは、努力は裏切らないのかどうかを検証してきました。それは正しく言えば、全ての努力は裏切らないということでした。そして、努力に工夫をしていけば、努力を実らせることができるということも分かりました。それならば、努力が実るかどうかを確率に任せるのではなく、自分で努力に裏切られないように、確率を上げばいいのです。
私と同じように、これまでに失敗した経験は、努力に工夫をするためのよい材料になるのです。それが、失敗をバネにするということでもあり、努力に裏切られない秘訣になります。
失敗したほどその材料は多く持っているので、それは裏切られない努力の最高の味方になるでしょう。失敗すれば自信もなくしてしまいますが、結果的には結果に近づいているのだと前向きに捉え、胸を張って工夫した努力をしていきましょう。