「怒鳴り声が怖い」トラウマの理解と克服方法

「怒鳴り声がとても苦手」「怒鳴り声のトラウマはどうしたらいいのか」と悩むことはありませんか?自分に向けられたわけでもない怒鳴り声にも反応してしまえば、毎日が不安ですよね?

この記事では大きな音や、声、怒鳴り声が苦手な人に考えられる特徴と、その克服にはどうすればいいかを書いていきます。

過去の経験がトラウマになって怒鳴り声が苦手になってしまったとすれば、ちょっとしたことにもビクビクして過ごさなければいけませんよね?

ここでは、怒鳴り声になぜ反応してしまうのか、トラウマになっていればどうしたらいいのかを書いていきますので、ぜひ参考にして克服してください。

【—このページの目次—】
1.怒鳴り声が怖い人はHSPかもしれない
2.怒鳴り声が怖い人はアダルトチルドレンかもしれない
3.怒鳴り声のトラウマを克服するために知っておくこと

怒鳴り声が怖い人はHSPかもしれない

大きな音や騒がしい音、何より怒鳴り声が苦手だという人は、HSPなのかもしれません。

HSPは最近の研究により分かったことなので知る人が少ないのです。

HSP(Highly Sensitive Person)は非常に敏感な人のことをいいいます。これは2015年に出版された『The Highly Sensitive Person』の著者エレイン・N・アーロンさんにより1991年から研究されてきた人の特徴です。この研究結果によれば5人1人の割合でこのHSPはいるそうです。

HSPは病気ではありません。生まれ持った特性であり、性格の血管や障がいや問題ではないと翻訳者の精神科医 明橋さんは訴えられています。

HSPの人は神経質だとか臆病だとかいわれることが多く、周囲の理解が得られないまま自分を責めてしまうことになってしまうのです。まずは、HSPを詳しく知ること、そして理解のない人には一線を置くこと、人と違うからといって劣等感を持たずに特徴なのだと意識することが大切です。

怒鳴り声が怖い人はアダルトチルドレンかもしれない

大きな音や怒鳴り声が怖いという人は、アダルトチルドレンなのかもしれません。

アダルトチルドレンという言葉は聞いたことがある人もいると思いますが、その詳細を知る人は少ないのです。

アダルトチルドレンは機能不全家庭で育ち、生きづらさを抱えた人、成人してもなおトラウマを持っている人のことをいいます。

日本では1995年から注目されるようになり、元はアルコール依存症の親のもとで育った人のことをいいましたが、親との関係で何らかのトラウマを抱えたり、他社の期待に過剰に敏感になったり、自己アイデンティティの不安定さや心的外傷ストレス性障害(PTSD)に悩む人を指すようになりました。

たとえば、家族の中の誰かがヒステリックだったとか、コミュニケーションの欠如があった、怒鳴り声の耐えない家庭にいると、子供は家庭の中に安全な場所がなくなってしまいます。そのような家庭としての機能不全環境で育てば、自尊心は低くなり自信が持てない、評価に過剰に反応してしまったり、罪悪感を持ちやすかったりするなどがあげられます。

家庭の中で怒鳴り声が響いていたというのであれば、それがトラウマになり過剰に反応してしまうということになります。

アダルトチルドレンの場合は、そのトラウマの克服として過去と現状を繋げない努力をすることです。医療機関を頼るのもいいですが、現状は過去と違うという経験を増やしていくといいでしょう。それと同時に安心のできる人を見つけること、心のよりどころを作ることで改善します。

怒鳴り声のトラウマを克服するために知っておくこと

もしあなたがHSPでも、アダルトチルドレンでも、そうでなかったとしても、苦手な怒鳴り声を克服するにはいくつか方法があります。その中でも効果的なのは安心をすることです。

それぞれに対処法も違いはあるのですが、どの場合も大切になるのは、ゆったりと構えられる心の状態なのです。

HSPやアダルトチルドレンという場合、その名前があることから、自分は人と違って問題があるのだと考えがちになります。しかし、これらは言い換えれば個性なのです。際立って個性があるだけなのです。

怒鳴り声に敏感であれば、自分は感情を撒き散らし怒鳴ることをしなくなりますし、人に優しく接することができる人でもあるのです。

どうしても私たちはこういった名前がついたりすれば、人と違うのだという偏見を持ってしまいがちです。しかし、これらは特徴の名称であって、人の良し悪しを分けるものではないことを忘れないでください。

自分が自分の味方になってあげることが先決なのです。自分さえ否定してしまうようでは、誰も周りに寄り付きません。ですから、こういう特徴を持っていてもいいのだと認めてあげてください。それが心のゆとりとなり、安心となり、トラウマの克服へと繋がっていくのです。

怒鳴り声が怖い トラウマの理解と克服方法のまとめ

怒鳴り声が怖い トラウマの理解と克服方法のまとめは以下になります

・怒鳴り声が怖いのは敏感なHSPかも
・怒鳴り声が怖いのはアダルトチルドレンかも
・怒鳴り声の克服方法

怒鳴り声がトラウマになっている場合、自分にかけられた声でなくともビクビクしてしまいます。怒られると頭が真っ白になったりパニックを起こす人もいます。
確かにこのままではいきづらいので、その原因はなんなのかと知ることは必要ですが、分かったからといって自己評価を下げてしまうのはよくありません。
いろんな面を持つのが人間です、いろんな人がいていいのです。それを忘れないようにしてください。

YOSHIKA YAMASAKI

マルチクリエイターとして活動。幼い頃から表現の世界に足を踏み入れ、それは、写真、絵画、詩をまたぎ、人間の深層心理までをも引きずり込んだ表現意欲を探り続ける旅となる。地図を持たない自由な旅を国内外問わず続け、人の多様性を学び、自然を学び、自らの表現の糧とする。自由奔放な発想で、大手外資系企業との経歴も抱えながらも、現在は表現者として、人と人の関係、ひいては、人と自然の関係を探る旅を再開している。

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