「親の離婚がトラウマになるのでは」「親の離婚のせいで子供に負担がかかるのではないか」と考えることはありませんか?確かに子供にとってみれば、親の離婚というのはダメージがありますが、そうとはいっても離婚を考える理由もあると思います。
この記事では、親の離婚が子供に与える影響について、またどうすれば精神的ダメージを和らげることができるかを3つのパートに分けて書いていきます。
離婚を考えているけど、子供への影響が心配で踏み切れない、子供のことを考えれば離婚しない方がいいのだけど苦しい…と悩んでいるのなら、まずこの記事を読んで、離婚が子供に与える影響について理解を深めていきましょう。
【—このページの目次—】
1.親の離婚が子供に与える精神的ダメージ
2.子供が受けるダメージは離婚だけじゃない
3.親の離婚から子供を守るために精神的安定を考える
親の離婚が子供に与える精神的ダメージ
親の離婚は子供にとっては大きな精神的ダメージを与えます。
それは、物心ついた時から育ててくれた父親と母親の存在が大きいからですね。父親も母親も子供にとっては唯一無二の存在だからです。
バージニア大学の研究によると、両親がそろっている子供うち、精神的に問題がない子供は90%であり、治療を要するような精神的なトラブルを抱えている子供は10%であるのに対して、両親が離婚した子供では、それぞれ75%と25%といったことが分かっています。
また、精神科外来を受診した子供の患者数約400人を対象にして調査では、親が離婚した子供は一般の子供と比較して、精神科外来を受診する割合が約2倍になるという調査結果もあります。
このように親の離婚が子供に与えるダメージは大きなものであることが分かります。しかし、なぜこのような結果になるのかは、離婚にまつわるその他の問題も原因となっていることは確かなのです。その離婚にまつわるその他の問題について、次に考えてみましょう。
子供が受けるダメージは離婚だけじゃない
親の離婚が子供に精神的な大きなダメージを与えることは事実ですが、その原因は離婚という事態だけではないようです。
その理由は、離婚のダメージは短期的なダメージと考えられているからです。
たとえば、親の喧嘩が絶えない場合、子供はその親の不仲を精神的ダメージとして蓄積します。そういった場合は離婚によって喧嘩がおさまるのは改善であり、問題は喧嘩のたびに与えたダメージになるのです。
離婚が子供与えるへのダメージとは、両親に育てられないという環境、家庭をとりまく周囲の環境にも左右されます。
ですので、一概に離婚という事態だけが子供に悪影響を及ぼすのではないということです。これを逆に考えると、離婚を考えているのであれば、そういったその他の環境を子供のために整えてあげることで、悪影響は最小限に止めることが可能なのです。
離婚により子供に多大な負荷がかかるのは確かですが、子供が精神的に安定して成長するためには、大人の関係が良好であることが心理学的には重要だと言われています。つまり、離婚だけの事態だけではなく、子供をとりまく大人や環境を整えることが重要だということです。
親の離婚から子供を守るために精神的安定を考える
親の離婚が子供に精神的ダメージを与えてしまうといっても、そこには親の人生があるのも事実です。ですから、離婚の決断をすることもあるでしょう。その時にどんなことに注意すればいいのかを考えていきましょう。
ここまでに、離婚そのものが子供にはダメージを与えることが分かりました。しかし、その他にも気をつけなければそのダメージは大きくなるからです。
それをまとめると以下のようになります。
・嘘をついてはいけない
・別れた親の悪口をいわない
・離婚について子供は悪くないことを伝える
・親が別々に暮らしても親であることには変わらないと諭す
・子供の性格と年齢を考慮して説明する
ケンブリッジ大学教授によると、別居親が子供と遊ぶだけでは、子供の予後は改善されず、子供に関与する中で、父親・母親としての役割を果たさなければならないということです。それは規則を決めて子供に行わせること、アドバイスを与えること、精神的に支えること、子供が成し遂げた時にほめることなどという例があげられてますが、親の役割を果たすことが必要だということです。
離婚という問題であれば、親が仲良いままとは限らないわけなので難しいのですが、子供のために離婚後の親の良好な関係が築けるのであればベストです。
このように、離婚が子供に与えるダメージは大きいものですが、離婚以外にも子供へのダメージを与える要素は様々とあります。ですから、子供への悪影響を最小限に止めることを意識しなければいけません。
親の離婚トラウマになるときの理由と対策を大検証のまとめ
親の離婚トラウマになるときの理由と対策を大検証のまとめは以下になります。
・親が子供に与える離婚の精神的ダメージ
・親の離婚にまつわる子供に与えるその他のダメージ
・親の離婚から子供を守るためにひつようなのは精神的安定
子供にとって両親がずっと仲良くいることが一番良いのでしょうがそうとはいかない場合があります。その理由をどのように伝えるのか、それは子供によって様々でしょう。しかし、どんな理由であれ、子供が責任を負ってしまうようになってはいけないことに注意が必要です。そして、子どもにとっては、どちらの親も良き親であってほしいのは当然なので、その存在を脅かすようなことはないように努めなければいけません。子供が大人になれば大人の理由も理解できるでしょう、しかし精神的ダメージは大きければ心に傷をおったまま大人になってしまうことに細心の注意をはらわなければいけません。