期限がないなら焦燥感を抑える

あなたの目的に期限はあるだろうか?受験であったり、仕事であれば、その締め切りであったり、期限がある。こういった場合は、その期間内に出来る限りのことを、実践するしかない。しかし、5年後に社会貢献で起業する、10年後に沖縄に移住する、というような期間に余裕があるものは、焦りを抑えてほしい。

私たち人間は、どうしても結果を求める。そして、結果に、感情を揺さぶられやすい生き物だ。だから、努力していると、焦ってしまう人がいる。しかし、焦っても、期限が変わるわけでもなければ、いい結果がでるわけでもない。

焦る気持ちが、しばらく続けば、その焦りは、あなたの努力を妨げる事態を引き起こしかねない。

では、焦りを感じる人と、焦りを感じない人の違いは何か?それは、未来の結果と、現在の差にある。未来と現在の差が、大きい人は焦りがちだ。逆に、未来と現在の差が、小さい人は焦ることはない。また、未来を掴める自信があるのか?ということも大きく影響している。

このことから、未来の結果との差を埋めれば、焦りは解消されることが分かる。しかし、中には、どれだけ努力をしても焦る人はいる。自信を持てば、焦りは解消されるが、自信を付けてくれるのは結果だ。結果が得られて、はじめて自信に繋がる。だからこそ、第5章で伝えているスケジュール設計で中間目標を立てて、小さな結果を積み重ねて、自信を付けてもらいたい。そして、未来と現在の差を確認するために、位置確認をしっかりと行ってもらいたい。

焦ると、どうなるのか?5年後に社会貢献で起業するといった目的の場合で考えてみる。5年後に起業するということで、あれこれ勉強をしたり、準備が必要になる。しかし、このままで本当に大丈夫なのか?これで起業できるのか?極度な焦りに襲われると、人は冷静ではいられなくなる。

つまり、冷静を欠くと、思考力が低下して、集中力も低下する。そうなると第5章で伝えた、位置確認も正確にできなければ、要因確認もできなくなる。その結果、未来と現在の差が分からないだけではなく、自信喪失にも繋がる。それが、さらに不安感を強めるという負の連鎖が始まる。

逆に焦りがない人は、冷静沈着に物事を進めて行ける。起業の準備にしても、その時に必要なことを、冷静に判断しながら取捨選択ができるので、目的地までスームズに進む傾向が強い。

焦りのある人と、焦りのない人を比べて、目的地に辿り着ける確率が高いのは、焦りのない人なのは明らかだ。焦ると、その焦りに思考が集中してしまう。だから周りが見えなくなったり、判断力の低下、集中力の低下、そして、焦りから生まれる不安で、マイナス思考になったりもする。努力をしているのは、未来の扉を開ける鍵集めなのであって、そんな状態では鍵を集められるはずはない。

焦りを抑えるのが、難しい人もいると思う。しかし、まだ見えない未来に不安を抱くことより、焦ることで起きる事態を理解して、少しでもいいから、焦りを抑えられるように、心掛けなければいけない。

『我慢と忍耐を魔法の言葉に変える』『信じない勇気』などの著者。コンテンツ プロデューサーとして、小さな経営の仕組みをつくる仕事をしています。年商1億規模、メルマガ読者累計4000名超え、500人を超える個人、経営者に仕組み創出コンテンツ制作、マーケティングなどを指導して現在も実力者を多数輩出。また教育事業、輸入事業、リサイクル事業の経営者でもある。

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