情報弱者を搾取する、情報弱者に気を付ける

先日とある動画を見ていて、情報弱者を搾取することを目的にした情報弱者が、数千人以上に評価されているのを見て、現在のネット界隈の状況に凄く違和感を感じたので、共有していきたいと思います。

ざっくりとした流れは以下です。

・15万人以上フォロワーがいるAさんが約10万円のカリキュラムを販売

・約3万人フォロワーがBさんがAさんのカリキュラムを批判

・Bさんの意見に多くの情報弱者の方が賛同して高評価をえる。

この流れを見て強く感じたのが
情報リテラシーが低すぎる!

というのが素直な意見です。

ということで、今回の記事は情報弱者を搾取する情報弱者に気をつけてね!?という警告と、あなたの目的を達するために情報リテラシーを高めていきましょう!ということで書いていきます。

※今回の記事は特定の人を批判するものではありません。実名は公開せずにお伝えしているのでご了承ください。

情報弱者に対して約10万円のカリキュラムを販売

今回の出来事の流れからお伝えしていきます。

約15万人のフォロワーがいるインフルエンサーAさんは定期的に有料カリキュラムを販売しています。その販売価格が約10万円ということで

・あまりにも価格が高いんじゃないか?
・本当にそれぐらいの価値があるのか?
・情報弱者を騙すためのものなの?

といった意見が飛び交い話題になりました。

購買の流れは、提供された価値に対して、本人がその価値と価格に納得したうえで購入をするものなので、販売価格が高いと議論するのは何の意味もありません。

そのカリキュラムが相場の3倍以上の価格であっても、それは悪いことではありません。商品が売れている以上、価値を提供していると言えます。

仮に相場より高いことが悪であれば、ルイヴィトンはどうなるのでしょうか?普通のショッピングモールに販売されているバックより明らかに高額なバッグを販売していますよね?

これを「ルイヴィトンはブランドだから当たり前じゃん?情報弱者を搾取しているのとは違うよ?」という方もいるわけですが「インフルエンサーAさんはブランドじゃないの?」ってことです。

あなたがAさんのことを知らないだけで、Aさんを価値があるブランドとして認めている人が大勢いるから商品を購入している人がいるわけで

多くの人がAさんを認めているからインフルエンサーとして多くの人に支持されているといった現実があります。

なので、カリキュラムの中身を把握していないにも関わらず、商品価格とカリキュラムの概要だけを見て、批判するというのは議論にすらなりません。

ただ実際問題、プチインフルエンサーBさんはAさんのカリキュラムを批判して好評を得ています。

情報弱者を巻き込むため自己正当化

そもそも他人が販売してる商品を公の場で、批判すること自体がモラルの欠如になるかと思いますが、カリキュラムを批判したBさんが主張していたのは下記の2点となります。

・そのサービスは本当に価値があるのか?

・そのサービスはそこでしか得られないものなのか?

この2点を考えた時にBさんは、約10万円のカリキュラムに価値がないと判断しています。

そもそも、インフルエンサーAさんのことを詳しく知らないにも関わらず、そのサービスが本当に価値があるかは分かるはずもありませんし、そのサービスは、そこでしか得られないものなのか?ということも分かるはずがありません。

ただBさんが、ご自身の経験からこの2点を満たさないと判断したのであれば、それはそれでいいですが

そもそも、そのサービスはそこでしか得られないものなのか?ということを購入判断の材料として、「批判したカリキュラムは、そこでしか得られないものではない。他でも得られるサービスだ」と本気で考えているのであれば

Bさんの情報リテラシーは
かなり低いと言えるでしょう。

失礼なのは重々承知しています。Bさんを晒し上げたいわけでももありません。ただ、これが事実です。

基本的に世の中にあるサービスは、そこでしか得られないもので溢れています。カリキュラムにしても作成した人が違えば、文章も違えば伝え方やニュアンスも違います。

これは料理も同じです。同じ料理を作っていてもシェフが違えば、サービスは違うものになります。

また情報そのものに、そこまで価値があるわけでもありません。誰が何をどのように伝えるのか?という部分に価値があるわけです。

これは料理人を見てもハイブランドを見ても同じです。

どの店が何をどのように作って、どのように顧客に届けるのか?いうことで価値が変わります。冷静になって社会全体を見渡していただければ分かると思いますが、世の中は全てこのように動いています。

きっとBさんも、そのことは理解しているはずです。それにも関わらず、なぜAさんのカリキュラムを批判したのか?情報リテラシーが低い情報弱者を巻き込むためです。

情報弱者が自社サービスを提供

Bさんは、Aさんのカリキュラムを批判しながら、何度も自身のサービスについて触れています。

Bさんの主張は「Aさんのカリキュラム内容は、私の月額1,000円のサービスで全て知れる」ということです。

そもそも内容を見ていないのに、Bさんの月額1,000円のサービスで、Aさんのカリキュラムも網羅できているか?なんて分かるはずがありません。

そして、Bさんはパッケージ化されたものに価値があることを理解してないと考えられます。

商品の価値には色々な物はありますが、その中の1つに情報や材料を1つの目的に対してパッケージングするというものがあります。

これも世の中を見ていただければ、どういったことか分かります。

飲食店で提供されている料理は、複数の食材を組み合わせて1つの商品として提供しています。食材単体では大きな価値はありません。

しかし、1つのコンセプトを掲げて、複数の材料を1つにパッケージングするから価値が生まれます。

これはテーマパークも同じです。

多くの人はネズミの耳に興味はないはずです。でも、テーマパークに行けば、普段は絶対に支払わない値段でネズミの耳を購入する人は大勢います。

これはネズミの耳に価値があるのではなく、1つのテーマを基に、複数の商品、サービスをパッケージングしているから、ネズミの耳の価値があがるということです。

それなのにカリキュラム内容は、私の月額1000円のサービスで補えるといった主張は勘違いでしかないということです。

類似したことを伝えていたとしても、それがパッケージングされていなければ、顧客にとって価値は伝わらないということです。

失礼な言い方にはなりますが、私から見ればBさんは「情報弱者向けにカリキュラムを販売している奴がいるぞ!?」と注目を集めて、この記事に書いてあることを理解できない情報弱者に自社商品を販売しているようにしか見えません。

情報の価値は均一化している

そもそも情報の価値はネットが普及してから徐々に均一化しつつあります。

これまでは特定分野で結果を上げている人の「情報そのもの」に価値がありました。

しかし、現在はGoogle検索の精度も非常に高くなっているので、あなたが何か目的を達成したいと思えば、Google検索である程度の情報を知ることができます。

Google検索だけじゃなく、個人が電子書籍を出版ができるようになり、多くの方が価値のある情報を電子書籍にまとめています。そこでも価値がある情報を知ることができます。

また、Google翻訳の精度も非常に高くなっているので、海外サイトを見て知識を学ぶことも十分可能になっている時代です。

インターネット初期の時代とは違って、情報の価値は年々薄れて均一化しているということです。

情報そのものに大きな価値があるといった考え方を持っている時点で、そもそも時代に取り残されていて、情報リテラシーが低いということでもあります。

もちろん情報そのものに、全く価値がなくなったわけではありませんが、大切になってくるのはそこではありません。

どの環境で学ぶのかを選択する

情報以上に大切なモノの1つに環境があります。これは誰から何をどこで学ぶのか?ということです。

受験勉強をしている人が、家庭教師や予備校を選ぶのと同じです。

基本的に勉強に関する情報は均一化しつつあるので、どこで何を聞いても大きな違いはありません。

受験勉強であれば受験合格が目標になるので、学校の勉強方針と180度違う、勉強を教えられることはありませんよね?

なので、受験で合格するために多くの人は、どの講師から何をテーマに、どういった環境で、どういった方法で勉強をするのか?ということを考えて物事を選択しています。

これはネット界隈も同じです。

ネットも多くの方が情報を発信する時代になり、情報が均一化しつつあるので、まずは誰から学ぶのか?というところで差別化をする必要があります。

次に、どういった環境でその物事を学ぶのか?ということを選択する必要があります。

この記事を読んでいるあなたもご存知の通り、環境は私たちの人生に大きな影響を及ぼします。

なので、何を情報として仕入れるのかではなく、どの環境で何を仕入れるのか?この環境の部分が非常に重要になってくるということです。

これを理解せずに、いつまでも情報の価値を追いかけていれば、情報弱者を搾取する情報弱者に巻き込まれてしまう可能性が、非常に高いので注意していきましょう。

情報ではなく体験と思考プロセスを選択

情報が均一化してる時代に大切なのは、環境ということをお伝えしましたが、それ以外に大切になのが体験と思考プロセスを学ぶという視点です。

この体験は学校の勉強と同じように、周りの生徒から刺激を受けたり、先生に直接教えてもらうことで理解を深めるという体験をすることになります。

私たちは基本的に情報を得ただけで
目的を達成できるほど賢くありません。

車の乗り方を知っているだけでは、うまく車を運転できません。料理のレシピを知っていても、うまく料理を作ることはできません。

なんで情報を知っているのに目的を達成できないのか?と言えば、体験を通して物事を学んでいないからです。

これまでの、あなたの人生を見ていただければ分かる通り、体験を通して学んだものの多くは身になっていますよね?

体験はそれだけ多くの学びが得られるモノになります。

なので、どういった情報を入手するかだけではなく、どういった体験価値が得られるのか?という視点での取捨選択も大切になります。

そしてプロセスを学ぶ
といった意識も重要になります。

料理にしてもスポーツにしても、体験から学べることは非常に多いですが、その中で最も役に立つのが思考プロセスになります。

料理であれば分量を間違えたらどのように対処するのか?スポーツであればミスをしたらどのような対処するのか?

逆に、いい結果が出たのであれば、そこから何を学ばなければいけないのか?

結果を上げるためには、こういった思考プロセスが非常に大切になります。

情報だけを追いかけている人とは違い、体験や思考プロセスという視点があれば、情報リテラシーが低い情報弱者の方とは全く違った結果を掴めます。

この記事に書いたことを面倒だと感じた人もいるかもしれませんが、簡単なものばかり追いかけていても情報弱者から抜けられないままなので、この記事を参考に、あなたの考え方を見直してみましょう。

『我慢と忍耐を魔法の言葉に変える』『信じない勇気』などの著者。コンテンツ プロデューサーとして、小さな経営の仕組みをつくる仕事をしています。年商1億規模、メルマガ読者累計4000名超え、500人を超える個人、経営者に仕組み創出コンテンツ制作、マーケティングなどを指導して現在も実力者を多数輩出。また教育事業、輸入事業、リサイクル事業の経営者でもある。

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