「自信・プライド・自尊心」その違いと関係

「自信とプライドの違いって何?」「自尊心って言葉もあるよね?」と自信とプライド、そして自尊心がごちゃまぜになってはしないだろうか?

ここでは自信とプライドと自尊心の持つ意味、そしてそれぞれの関係を解説し理解を深めてもらいたいと思います。そして、自信をつけるためにオススメの方法も書いていますのでぜひ参考にしてください。

自信とプライドはそもそも同じ意味なのだけど、使われ方に違いがある。それはどんな違いなんだろう?そして自信をつけるために結局何が必要なのか。自信?プライド?自尊心?
このような疑問を、すっきり解決していきましょう。

【—このページの目次—】
1.自信とプライドと自尊心の違い
2.自信とプライドと自尊心の関係
3.他者に捕らわれない自信の持ち方

自信とプライドと自尊心の違い

自信とプライドという言葉のイメージはだいぶ違うのではないだろうか?日本語で使われる自信とプライドは、違った使い方があるが本来は同じ意味なのだ。違いがある理由はプライドが外来語であるためと考えられる。だから、使われるシチュエーションによって使い分けられたのだろう。

自信とプライド、そして間違えやすい自尊心を辞書で引いてみるとこうだ。
・自信   ー 自分の才能・価値を信じること
・プライド ー 誇り
・自尊心  ー 自分を優秀なものだと思う気持ち。自分の品位を保とうとする心

日本語ではこのような意味で、自信とプライドと自尊心は使われている。
例えば「プライドを捨てなさい!」とは聞いても「自信を捨てなさい!」とは聞かない。

このような使われるシチュエーションによって言葉が選ばれているので、その言葉のもつイメージが違うということは分かるはずだ。

日本語では、自意識過剰など自信の高すぎる場合に「プライドが高い」と使う傾向があり、そのイメージも定着している。そして逆に自信喪失など、自信が低い場合に「自信がない」と使う傾向があるが、「自信を持つ」などポジテイブな意味でも使われることもあある。

本来は自信とプライドという同じ意味の言葉に、それぞれ使われ方、イメージの違いがあるのだ。

自信とプライドと自尊心の関係

次に先ほどあげた自信とプライドと自尊心の関係について見てみることにする。

自信というのは、自信がある人ない人、ある時ない時を思い浮かべてみればわかりやすいが、自己評価から生まれるものだ。

成績優秀な人でも自己評価が低ければ、自信を持てないということだ。周りから見れば確実に合格するだろうという人でも、自己評価が低く自信を持てずにテスト前に焦っている優等生はいる。

そして自尊心が満たされているかどうかでこの自己評価は変わってくる。自尊心が満たされていれば、自信を持つことができる。しかし、自尊心が満たされていなければ、自信は持てなくなる。

この自己評価と自尊心は他者との比較で決まる。自分が他者に比べてできるヤツなら、自己評価と自尊心は高まり、自分が他者に比べてできないヤツなら自己評価と自尊心は低くなるのだ。

例えば田舎試合で連勝を重ねていれば、自己評価と自尊心は高まり、お山の大将になれる。それは日本語で言う「プライドが高く」なるだ。だが、全国試合で負ければ「プライドが傷つけられる」のだ。つまり、自己評価と自尊心が低くなるのだ。

私たちは、こういった他者との比較の影響を避けられない。だから、自信とプライドと自尊心は他者によっていかようにも変わるということだ。

他者に捕らわれない自信の持ち方

自信を持てるか持てないかは、他者との比較によって影響される。だから、自信を持つためには自分が成長する必要がある。

それは、他者との比較は常に生まれるのだから、不安定な自信ではなく、安定した自信を持つには努力がいるからだ。

他者との比較をしなければいいというのが安定した自信だと言えるが、他者を知らなければ、世間を知らないただのプライド高い人になってしまう。それでは自意識過剰になり嫌われるだけだ。正しくは、必要以上に他者との比較をしないと言うことだ。それには、客観的視点を持つことだ。

例えば比較相手にテストで1点差で負けたとする。これは別の視点から見れば、1点差でほとんど変わらないとか、難問を解いたのは君だから君の勝ちだと考えることもできるのだ。

要は、客観的視点を持てば、総合的な見方ができるので、他者と比べたところで劣勢がつけられなくなるのだ。その客観的視点を持つために1番いいのは、人の意見を聞くことだ。自分以外の考え方には、どんなものがあるのかと興味を持つことだ。

そして、もう一つオススメの自信の持ち方がある。それは、自分固有の特徴を持つことだ。誰とも比較できない、自分の褒められる特徴を見つけることである。

「自分のこの部分は、比較の余地がないもの」と言うものを見つけれることができれば、それがあること自体が素晴らしいと思えるようになる。それは比較のできないものなので、どんな状況でも他者と比較してプライドが高くなる危険もない。そして、どんな状況でも自尊心も安定して保てることから、自己評価が低くなりすぎず、自信を無くしてしまう危険もないものだ。

この2つの方法ができれば、他者との害悪な比較自体をしなくなる。比較するとすればそれは自分の向上心を高めるための比較をするくらいだ。

自信は高すぎても低すぎてもよくない。だからこそ自信を持つというのはとても難しいものだ。それは他者との比較をすることで、自信が高いか低いか決まるからだ。だからこそ、他者との比較をしない自信のつけ方を試してみてほしい。

自信とプライドと自尊心のまとめ

自信とプライドと自尊心のまとめは以下になります。

・自信、プライド、自尊心の違い
・自信、プライド、自尊心の関係
・自信をもつために必要なこと

以前とくらべ自信を持つ人より、自信を持たない人が増えているように感じています。これは就職難が続き、学歴競争が今も火花を散らしているからかもしれません。
人はいろんな社会過程を経て生きていきますが、その過程と過程のつながりがうまくいっていないように思えるのです。
そんなにせわしい世界ではないので、おおらかに生きてほしいものです。

YOSHIKA YAMASAKI

マルチクリエイターとして活動。幼い頃から表現の世界に足を踏み入れ、それは、写真、絵画、詩をまたぎ、人間の深層心理までをも引きずり込んだ表現意欲を探り続ける旅となる。地図を持たない自由な旅を国内外問わず続け、人の多様性を学び、自然を学び、自らの表現の糧とする。自由奔放な発想で、大手外資系企業との経歴も抱えながらも、現在は表現者として、人と人の関係、ひいては、人と自然の関係を探る旅を再開している。

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