将来の方向性が決められない人に伝えたい3つのこと

「将来の方向性が見えない」「将来を考えてもイメージがつかない」と考えることはありませんか?
将来像が描けていないと不安や焦りを感じてしまいますよね?

この記事では、将来の方向性を決めるにあたって、どんなことを意識すればいいのか、どうやって方向性を決めていくのかについて書いていきます。

将来の漠然としたイメージが持てたとしても、何をすればいいのかわからない。自分の好きなこと、得意不得意も分からないないままだと、将来に対するリスクが大きくなります。早く決めた方がいいと分かっていても決められないと、不安や焦りは増していきますよね。

自分の将来の方向性をどのように決めていけばいいのか。そのために必要なことを、ここでは書いていきますので、将来の方向性を決める材料にしてください。

【—このページの目次—】
1.将来の方向性を決める前に知っておくこと
2.将来の方向性の決め方
3.将来の方向性を選ぶときのポイント

将来の方向性を決める前に知っておくこと

あなたは将来の方向性を決めなければいけないことが分かっていても、決められないから悩んでいるはずです。残念なことを最初に伝えますが、将来の方向性は1本道ではありません。そして、思い描く通りにはいきません。だから、将来の方向性を描く時には、本番というよりも、下書きを描いていくような形になるのです。

なぜなら、現状は変化します。社会も会社も職業もあなたも全て変わっていくからです。そして、将来どのように変わっていくかは、誰にも分からないことだからです。つまり今は、将来を描き上げるところではなく、下書きを描くという段階なのです。

あなたが、これから社会人になるとか、社会人になってまだ数年目ということであれば、自分のポテンシャルに期待をかけるのは当然です。誰でも仕事が単なる作業になることよりも、やる気というモチベーションを持っていたいですし、満足したいものです。だから、決めることに恐怖や不安を抱いてしまうのです。

そして、今悩んでいる理由は、選択肢が絞れてないか、選択肢がないかのどちらかになるはずです。このどちらもの場合も、数ある物事の中から、1つに選ぼうとするから決められないのです。将来の方向性を1本に決めようとすると、それでは難しく見えるので当然です。

ここで大切なのは、将来の方向性は、今1本道を決めなければけないというわけではないということです。方向性を決めるということは1本道という意味ではなく、その方向に向かっていく道であればいいのです。それは、何本か道があってもいいということでもあり、枝分かれしていてもいいということです。

確かに1本道を進む方が、そのための努力が早いうちからできるようになるので有利ではあります。しかし、状況は変化するので1本道が塞がったり、曲がったり枝分かれしたりはしていくのです。だから、1つに決めずとも、進む方向が分かっていればいいのです。

つまり、今完璧な将来像を描く必要はないことです。誰でも初めから完璧に将来を描けるわけではないのです。

たとえば世の中には、若い頃から夢に向かって取り組み、成功したという人がいます。しかし、その人も、夢が実現すると分かっていたわけではなく、実現することに賭け方向性を決めたのです。

今は、将来像を完成させる時ではありません、下書きをする時なのです。もちろん、下書きは修正できるので、肩の力をぬき、描き始めていく時なのです。

将来の方向性の決め方

将来の方向性を決める時には、選択肢を作り、その選択肢の中から選ぶことが必要になります。その時、大切になるのは、あなたがどういう人生を送りたいかです。それを基準に選択肢を作り、選んでいきましょう。

それはなぜかというと、あなたがこれから進んでいくのは、あなた自身の人生だからです。

将来の方向性が決まらないという人の中に、自分が向いているのか分からないと考えている人たちがいるようですが、得意だからやりたいものかといえば、それは違いますね。得意なことをやったからといって、充実した人生を送れるかというのも違います。

その他にも、具体的なイメージが分からない、好きなことが分からないなどの理由で、方向性が決められない場合、選び方が逆になっていることが多いです。

どんな人生にしたいか、それは家が欲しいとか、裕福になりたいとか、好きなことをやって過ごしたいとか、車が欲しいとかいろいろあると思います。その人生を作るために、仕事を選んでいくのです。どの仕事を選べば、家が変えるかとか好きなことができるかという選び方ではないということです。

もし、どんな人生にしたいのか分からないということであれば、自己分析をして選択肢を探すところから始めましょう。

将来の方向性を選ぶときのポイント

自己分析をして、どんな人生にしたいのかという点から仕事を選んでいくのですが、もう一つ大切なポイントがあります。それは、選択には取捨選択が必要になるという理解です。

なぜなら、どんな人生にしたいかと選択肢を並べても、全てを選ぶことはできないからです。

特に仕事に関しては、大きく分ければ、好き嫌いを取るか、損得を取るか、人によって選択は変わります。

例えば、将来やりたいことがある場合には、やりたいことに関した仕事を選択するはずです。もちろん、やりたいことをやるためを第1に考え、選択を絞った後には、将来性や待遇といった面で比較はするでしょうが、最初から給与や待遇のよい会社を選ぼうとはしません。

つまり、選択肢を複数あげても、同時にいくつも選ぶことはできないのです。好きで得なものが一番いいのですが、好き嫌いで選ぶか、損得で選ぶかと、選択肢の中から優先順位を付けなければいけない場面もありますし、取捨選択が必要な場合もあるのです。

もし、今は取捨選択をしても、方向性を決めて進む中で、機会に出会えば、次のものを選択したり、要らないものはまた捨てたりしていくのが人生です。こうやって、道を補っていくことで、思い描く人生に近づいていくのです。

将来の方向性が決められない人に伝えたい3つのことのまとめ

将来の方向性が決められない人に伝えたい3つのことのまとめは以下になります。

・将来の方向性を決める前に知っておきたいこと
・将来の方向性の決め方
・将来の方向性を決めるときのポイント

情報過多の現代、私たちはいつも他人との比較にさらされている状態です。しかし、それに気付く暇もないくらい人は情報を次々に詰め込みます。そしてその情報は膨大なもので、その膨大な情報にさらされるだけで、選ぶ力も衰え、挙げ句の果てには選べないことの恐怖や不安を植え付けてしまっている状態です。
情報にさらされるという立場ではなく、情報を自ら選んでいけば、現代を活かした生き方ができるのではないかと思います。

YOSHIKA YAMASAKI

マルチクリエイターとして活動。幼い頃から表現の世界に足を踏み入れ、それは、写真、絵画、詩をまたぎ、人間の深層心理までをも引きずり込んだ表現意欲を探り続ける旅となる。地図を持たない自由な旅を国内外問わず続け、人の多様性を学び、自然を学び、自らの表現の糧とする。自由奔放な発想で、大手外資系企業との経歴も抱えながらも、現在は表現者として、人と人の関係、ひいては、人と自然の関係を探る旅を再開している。

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