仕事に「やりがい」はいらない。やりがい搾取に巻き込まれない考え方

仕事にやりがいを求めている人は多いですよね?Yahoo知恵袋などの投稿サイトを見ても

「仕事にやりがいを感じません。仕事にやりがいを見つけるには、どうすればいいですか?」といった質問は目立ちますが

結論からお伝えすると
仕事にやりがいを
求める必要はありまりません。

その理由はTwitterに投稿したとおりです。

Twitterは140文字といった文字制限があるので、細かいことをお伝えできませんでしたが

この部分をしっかりと理解していないと「仕事にやりがいを感じられない・・・」といった負のループからいつまでも抜けられません。

ということで今回の記事では、「仕事にやりがいはいらない」をテーマを深堀していきます。この部分をしっかりと理解して頂ければ、仕事に対する価値観は大きく変わるはず。

仕事にやりがいを見つけよう!は経営者の煽動

仕事にやりがいを見つけよう!といった話は耳にしますが、これは雇い主側にとって都合のいい主張でしかありません。

やりがい搾取という
言葉を知っていますよね?

会社側が金銭による報酬の代わりに、労働者に「やりがい」による報酬を意識させることで、労働者を不当に安く利用する行為を表した言葉です。

経営者が労働者に対して、「仕事にやりがいを見つけよう」と主張するのは、労働者にやりがい報酬といった考え方を刷り込ませて、労働力に見合わない仕事を継続してもらう理由づけになっていることが多いのが現状です。

無理やり作った「やりがい」の効果は薄い

そもそも、やりがいは無理に見つけるものではなく、自然に見つかるものです。

無理にやりがいを見つけても、それはあなたの欲求を満たすようなものではありません。

無理やり作ったハリボテの「やりがい」は、一時的にやりがいを感じられても、長期間にわたってやりがいを感じられることは、まずありません。

例えば、接客業なら毎日色々なお客さんとの出会いがあり、感謝されることもあります。これを仕事のやりがいと捉えている人もいますが、そこに価値を感じるのか、感じないのかは人それぞれです。

これを無理矢理、やりがいだと判断しても、あなたにとってはどうでもいいことの可能性もあります。なので無理にやりがいを作る必要はありません。

そして、「やりがい」がないからと言って、ネガティブになる必要もありません。やりがいは自然に見つかるものなので、無理やり作るものではありません。

なので、仕事でやりがいを見つけるといった考えが、そもそもズレているということです。

やりがいを仕事に求めるのは非現実的な欲望

それでも、「仕事にやりがいを感じられた方がいいよね?」といった意見は非常に多いと思います。ただ、何度も伝えしてるように「やりがい」を見つける必要はありません。というよりも

仕事にやりがいを求めていること自体が
水と油を混ぜているようなもので非現実的です。

まずは、そこに気づいてください。

この仕事と「やりがい」の関係を子供のお手伝いで考えてみてください。

子供は新しいおもちゃを買うためにお小遣いが欲しいので、お母さんに何かお手伝いがないか訪ねます。

しかし、お母さんにお願いされたお手伝いは楽しいものではありません。そこで、子供はもっと楽しいお手伝いはないの?とお母さんに訪ねます。

あなたは、この親子のやりとりを見てどう思いますか?

お小遣いをもらう側が、「あたえられた仕事に対して駄々をこねるものじゃないよね?わがままを言っていても大人になれないよ?」といった意見が大半だと思います。

仕事にやりがいを求めている人は、これと同じ状態になっています。

上記の例えからも分かるように報酬と「やりがい」が一致することは、他者から報酬を貰っている以上、不可能ということです。

収入と「やりがい」は切り離して考える

あなたがそれでも、仕事にやりがいを求める場合は、目的が言葉る2つの仕事を掛け持ちしてください。もしくは、仕事は収入源だと割り切って、やりがいは趣味に求めてください。

心理学的にも安全な暮らしがしたいといった安全欲求と、やりがいを感じたいといった心理的欲求は全く違う性質を持った欲求であり

この2つの欲求を1つの物事で
同時に満たすことはできません。

しかし多くの人は、この異なる性質をもった2つの欲求を1つの物事で同時に満たそうとするから、「収入にも納得ができない、仕事にもやりがいを感じられない」といった状態に陥っています。

最初にお伝えしたように、仕事にやりがいを見つけよう!というのは雇用側の都合による煽動でもあります。

安全欲求、心理的欲求は全く違う欲求です。これらを1つの物事で満たすことは非現実的ということを覚えておきましょう。

確実にやりがいを感じる仕事も存在する

ここまで仕事にやりがいはいらない!とお伝えしていますが、確実にやりがいを感じられる仕事は存在します。

それは、あなた自身が
経営者か起業家になることです。

他人から仕事をあたえられて報酬をもらっている以上、どうしても他人の指示に従わなければいけません。

そうなると、あなたが仕事で「やりがい」を感じられることがあっても、必ずそれを行動に移せるとは限りません。しかし、あなたが経営者や起業家になれば、話は別ですよね?

あなたが事業を起こせば、あなたの行動一つ一つが結果に反映されるので、あなたがよほど苦手なことをビジネスにしていない限りは、会社員では経験できなかった「やりがい」を感じることができるはずです。

起業もやりがいと収入を混合しないように注意

小さい規模であっても、あなたが事業を起こせば、会社員では経験できなかった「やりがい」を感じることはできるのは、ほぼ間違いありません。

ただ、何を事業にするのか?といった選択も、安全欲求と心理的欲求を混合ないように注意してください。

私の知人には起業家や経営者が多いですが、「収入とやりがい」のバランスがうまく取れていない人は大勢います。

そして、そういった人は、ほぼ間違いなく「収入とやりがい」この2つの目的を1つの事業で達成しようとしています。

起業するにしても、収入を目的にするのか?それとも、やりがいを目的にするのか?ということを明確に分けてください。

あなたが、やりがいもお金も欲しいのであれば、1つの事業で2つの目的を達成させるのではなく、2つの事業を立ち上げて「やりがいと収入」という2つの目的を掴んでください。

ちなみに、私は現在5つの事業を経営していますが、収入を目的にした事業と、やりがいを目的にした事業は明確に分けています。

過去にこれらを混合させた事業を立ち上げたこともありますが、私が求めている結果は掴めていません。なので、あなたが起業を考えているなら、この2つの目的を混合しないよう注意してください。

欲求に基づいたやりがいのある仕事を選択する

起業と副業どちらでもいいのですが、あなたがやりがいを感じられる仕事を選択するときに大切なのは、どのような職種があるのかを知ることではなく

あなたはどの欲求が満たされれば
やりがいを感じることができるのか?
ということを知ることが大切になります。

例えば、物質に関する欲求を1つとっても、獲得欲求が強い人もいれば、モノを収集して保存したいといった保存欲求がある人もいます。

このことからも分かるように、「やりがい」という、たった1つキーワードであっても、何にやりがいを感じるのは、その人の欲求に大きく左右され、人それぞれ異なります。

あなたが何に対してやりがいを感じるのか?ということを過去の経験から探りして、その欲求を満たせる仕事を考えることが、本当にやりがいのある仕事を選択するうえで大切な考え方になることを覚えておきましょう。

他人からあたえられた選択肢に正解はない

ここまで仕事にやりがいを求めるな!とお伝えさせてもらいましたが、あなた自身が事業を起こすという選択をすれば「やりがい」を感じることはできます。

そして、あなたの欲求に基づいて仕事を選択していれば、「つまらない人生だな・・・」といった状態は高確率で回避できるでしょう。

ただ、最後にひとつだけ伝えておきたいことがあります。

それは、他者から与えられた
選択肢に正解はないということです。

起業家や経営者として生きていくにしても、大切になのは心理的欲求と安全欲求を混合しないこと。あなたの欲求に基づいた上で仕事を選択することでしたよね?

これを大前提として考えていただければ分かるとおり、他者から与えられた選択肢の中に正解があることは奇跡でしかありません。

他者はあなたがどういった欲求を持っているのか?ということを考慮していません。

あくまで、自分の経験をもとに「俺はこういうことをしたらこうなったよ?だからオススメだよ?」と言っているに過ぎません。

その情報は、もちろん参考になることも多いですが、あなたの欲求はあなたしか知りません。あなたの価値観は、あなたが1番詳しく知っているはずです。

なので、他人から与えられた選択肢から、やりがいのある仕事を見つけるのではなく、やりがいのある仕事は、あなたの欲求に基づいた上で、あなた自身が作り上げていくモノになることを忘れないでおきましょう。

この人間の欲求については、無料オンライン講座(https://essencia.jp/ma)で詳しく解説しているので、興味があれば読んでみてください。では、今回は以上となります。参考にしてください。

『我慢と忍耐を魔法の言葉に変える』『信じない勇気』などの著者。コンテンツ プロデューサーとして、小さな経営の仕組みをつくる仕事をしています。年商1億規模、メルマガ読者累計4000名超え、500人を超える個人、経営者に仕組み創出コンテンツ制作、マーケティングなどを指導して現在も実力者を多数輩出。また教育事業、輸入事業、リサイクル事業の経営者でもある。

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